「全ての子供に水道水を飲む権利がある」

多くの子供たちにとって水道水を飲むのは当たり前のことだが、家族が水道料金の支払いができなくなってしまったため、水道水を止められてしまう子供たちも毎年いる。

児童保護のオンブスマンは、「子供たちにはいつでも水道水を家庭で飲める権利があり、水道水が飲めない子供たちがいる状況を止めなくてはならない」と考える。

現在13歳の少女イヴァンカが幼かった頃、1週間水道水が使えなかったため、祖父のところに滞在したが、母親は「イヴァンカと弟が外で遊んで汚れてもお風呂に入れられないため、外で遊ばせることができない」と非常に哀れに思ったという。

毎年一時的に水道水が使用できなくなる家庭がある。ほとんどが1日のみの停止だが、中にはもっと長い期間水道水が使用できなくなる家庭もあるという。

そのような場合、ボトルで水が支給されるが水道水は使用できない。

オランダでどのぐらいの子供たちが水道水を利用できない状況にいるか把握されていないが、オンブスマンは「子供たちは水道水の利用ができなくなることを心配する必要がないようにすべきであり、政府はこのような貧困家庭を救済すべき」だという。

 

参照サイト(2023年2月28日Jeugdjournaal):

https://jeugdjournaal.nl/artikel/2465620-alle-kinderen-hebben-recht-op-water-uit-de-kraan.html

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「子供たちはいつでも水道水を家庭で飲める権利」があるというのは、子供に優しいと言われるオランダらしい主張ですが、水は人間にとって生きるためになくてはならないライフライン。特に世界中がコロナ禍の影響やインフレで苦しい状況の中、子供に限らず誰にでも水道水が飲める権利があるという世の中になってほしいです。

自転車の携帯電話使用運転に対する罰金が上昇

聞いていた音楽を違う楽曲に変更したり、友達へのメッセージ送信、近道ルートの検索など、自転車運転中に携帯を操作していると罰金が科せられる。

昨年は自転車運転時のメッセージ送信や通話で、53000件の罰金が科せられる案件が発生。前年に比べかなりの増加だ。

自転車運転中に大人が携帯を使用した場合140ユーロの罰金が科せられる。16歳以下の場合はその半額70ユーロとなり、12歳以下の子供たちは警告だけで済む。

参照サイト(2023年2月23日Jeugdjournaal):

https://jeugdjournaal.nl/artikel/2464977-meer-boetes-voor-bellen-en-appen-op-de-fiets.html

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2022年までの罰金は100ユーロだったそうで、40ユーロ=40%アップしたことになります。

ちなみに日本の道路交通法では、携帯電話使用運転は違反行為として5万円以下だそうです。

町中至るところで自転車専用道路があり、自転車が走っているオランダでは、日本よりもスピードも速いですし、このぐらい厳しく取り締まってもらった方が安全かもしれません。

 

アムステルダム中心地で。狭い道にもほぼ自転車専用道路があります。