リンブルフ州のフラーイ(ケーキ)がEUの登録マーク付き特産品として保護される
オランダ首相マルク・ルッテ氏の13年間の主な活動を振り返る
首相として13年間在任したマルク・ルッテ氏よりも在任歴がながいオランダ首相はいない。
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オランダでは、移民問題についての意見不一致からVVD党、CDA党、CU党、D66党の党からなる連立政権が崩壊、先日マルク・ルッテ氏が首相を辞任したことが大きなニュースとなりました。
2010年からオランダ最大の政党であるVVD党の党首・オランダの首相として13年間もの長期にわたり、コロナ、ウクライナ問題などを含め、様々な難題に取り組んできたルッテ氏ですが、今回の辞任で政界を引退するそうです。
1967年2月生まれで、現在もまだ56歳とお若い方です。日本の政界トップとしては今後を期待される若手の方に入るのではないでしょうか?
ヨーロッパではルッテ氏だけでなく、フランスのマクロン大統領はじめ30代、40代で国のトップとして活躍される方が最近目立っている印象です。
ヨーロッパの若者たちが日本の若者に比べ、どの程度政治に興味を持っているのか知りたいところです。
オランダの給食事情
昨年11月より、貧困等の理由で朝食が取れない子供たちがいる 500校以上の小学校では朝食、昼食または休憩時間のおやつのための助成金の支給を受けている。助成金が受けられる学校は、貧困の中で育った子供たちの割合によって審査される。
2023年4月1日から空き缶のデポジット制度が始まる
2023年4月1日より、空き缶を返却すると15セントが返金される。
オランダの「デポジット制度」は、ペットボトルの飲料購入時に少額の預り金を支払い、空になったペットボトルを返却することにより、預り金が戻ってくる制度である。通常はペットボトル返却時に、バーコード付きのレシートが発行され、買い物時にそのバーコード付きのレシートを提示することにより、預り金の金額が引かれる仕組みである。
4月1日より、ペットボトル他、空き缶にもこのデポジット制度が適用されるが、全ての空き缶ではなく、当面はデポジット可能と分かるロゴが入った缶のみだそう。
ロゴなしの缶飲料については、預かり金の分が差し引かれた金額で販売されるという。
スーパーやガソリンスタンド、駅やスポーツジム等、オランダ全土の約27000か所にて空き缶のデポジット制度利用が可能となる。
空き缶のバーコードが判読できないと返金されないので、缶を潰したりしないようにとのこと。
参照サイト(2023年4月2日Jeugdjournaalサイト):
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オランダでは従来のペットボトルだけでなく、空き缶もデポジット制度対象となりました。
このようなニュースを聞くと、ヨーロッパの方が日本よりもリサイクル率が高そうですが、実は日本のペットボトルリサイクル率は85%以上、ヨーロッパ、アメリカを上回るそうです(ヨーロッパは42.7%、アメリカは18%だそうです)。
日米欧のリサイクル状況比較|統計データ|PETボトルリサイクル推進協議会
オランダで最も美味しい水道水:ユトレヒトの水道水が選ばれる
国連によって制定された3月22日(水)「世界水の日」に合わせて、水の専門家たちの試飲により、ユトレヒトの水道水がオランダで最も美味しい水道水として選ばれ、その水道水を管理する企業Vitensが受賞した。
ではユトレヒトの水道水はどのような味がするのだろうか?「良くバランスが取れ、甘くて柔らかく、心地よい味」だそうだ。
この試飲テストはkrnwtr+というプラスティックゴミを減らすために水道水の飲むよう推進する企業によって行われた。
参照サイト(2023年3月23日ADサイト)
https://www.ad.nl/utrecht/het-lekkerste-water-uit-de-kraan-drink-je-in-utrecht~a9a80019/
krnwtr+サイト:
https://www.zereaudrinks.com/our-mission/
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オランダと日本では普通に水道水を飲むことができますが、世界では水道インフラが整っていないため、衛生的な水道水を飲めない国がほとんどです。
イェ―ル大学の環境問題に関するリサーチプロジェクトの結果(2020年)では、オランダは世界の安全な飲料水ランキング第3位、日本は第17位に選ばれています。https://epi.yale.edu/epi-results/2020/component/h2o
日本、オランダ共にペットボトルでミネラルウォーターを購入する人たちをよく見かけますが、「世界水の日」を機に、世界でもトップレベルの良質な水道水が飲める恵まれた環境をもう一度見直してみるのも良いかもしれません。
2023年3月17日以降コロナ検査不要となる
2023年3月10日の保健・福祉・スポーツ大臣(日本の厚労省大臣?)の「今後コロナ検査は不要」という判断により、3月17日よりGGD(Gemeentelijke gezondheidsdienst「保健所」のこと)はコロナ感染検査を中止することになる。既に数週間前からGGDは、コロナ検査希望者が激減したことにより自主的に検査会場を閉鎖し始めていた。
3月17日までは、コロナからの回復証明を必要とする者を対象にGGDにて検査を継続する予定。
2023年3月17日以降は民間業者にコロナ検査を委託し、GGDの全検査会場は閉鎖されることになる。
GGDでは2020年6月1日からの過去3年間で、3160万回=約1200万人対象の検査を行ってきた。2021年1月6日以来、1250万人以上に対し約3700万回のワクチン接種を実施、ワクチン接種については今後もGGDで継続される。
参照サイト(2023年3月10日GGDサイト)
https://ggdghor.nl/actueel-bericht/ggden-stoppen-met-testen-op-corona/
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2023年3月17日(金)より、オランダではいよいよ最後のコロナ規制であった「コロナ検査を受けること」、「陽性患者の自宅隔離」が撤廃されることになりました。陽性でも自由に外出することができるようになり、要はコロナ=普通の風邪と同じ扱いになります。
日本でもマスク着用が原則不要となりましたが、オランダではマスク着用についてはだいぶ前から規制がなくなり、自主的に着用する人は高齢者の方を含めほぼ見かけません。
自由を重んじるお国柄もあるのか、オランダでは政府による規制にアレルギー反応を示す人が多い印象です。その一方でバスや電車でマスクなしで咳をしている人、密の中で大声で話している人も多く、日本では「みんなが着用しているから」とマスクをなかなか自主的に外せない方も多いかもしれませんが、「他人に迷惑にならないように」という考えがベースにある日本社会との違いを感じます。
州議会と上院選挙で新党BBB党がトップに躍り出る
3月15日(水)